過ぎたるは及ばざるが如し~水分のとり方~

これからの季節…気温が上がり、ついつい冷たい飲み物が欲しくなる!!
冷たい飲み物…グビグビ飲むのは、ちょっと待って!!

過ぎたるは及ばざるが如し~水分のとり方~

草花を育てる時に、水が足りなくても、逆に水をあげすぎてもダメなように、ヒトも同じなのです。
足りなくてもいけませんし、飲みすぎてもカラダによくありません。
また植物には、水に漂っていないとだめな水草があれば、ほとんど水がいらないサボテンのようなものもあります。
ヒトにも、水草のような体質の方もいてば、サボテンのような体質の方もいます。
つまり、そのヒトの体質によって、必要な水分量というのは変わるのが自然なのです。
正しい(体にやさしい)水分のとり方は体質により変わり、さらに季節、年齢、運動量、時間帯などにより異なります。
必要に応じて加減をしましょう。

 

~上手な水分のとり方~

☆水分は常に唾液と混ぜて飲む(冷たいものを避ける)

  • のどの渇きを感じたら飲む
  • がぶ飲みせず、少しずつ噛むように、味わうように唾液を混ぜながらのどの渇きを潤す。すすって口の中で味わいながら飲む、抹茶の飲み方がおすすめです。(のどの渇きを感じにくい高齢者にはこまめに少しずつが基本)
  • 小さいお子さんには噛んで飲むような方法「グチュグチュごっくん」して飲むように教えてあげましょう。牛乳を噛んで飲む、昔学校で言われた方も多いと思います。
  • ジュースの飲みすぎを防ぐ方法…果汁100%のジュースを製氷皿で凍らせたり、ブドウなどの果実を凍らせておいて、ジュース等を直接飲むよりも、それを舐めるようにすると水分をとりすぎずに済みます。
  • ペットボトルはそのまま飲まずにコップに移して飲みましょう。

 

~冷たい飲み物・水分の過剰摂取には要注意!~

冷たい飲み物はがぶ飲みしやすく、飲みすぎると内蔵に負担がかかり、水分代謝が悪くなってしまいます。
これを水毒症といいます。
水毒症の一例として、鼻粘膜が浮腫んでしまい鼻呼吸が上手にできず口呼吸による酸欠となることで体調不良を引き起こします。
さらに鼻粘膜だけでなく、気道にかけても浮腫むので、呼気の通りが悪くなり、気管支炎や喘息の原因にもなってしまいます。
一昔前の「水飲めブーム」で、水を飲むと痩せる、水を飲むと便秘が改善、水を飲むと血液がサラサラというような間違った情報により、「水はできるだけたくさん飲んだほうが良い」という誤った知識をお持ちの方も多いので、ぜひご自分にあった水分摂取量で適量をとるようにしましょう。
また唾液には喉の粘膜を潤し、渇きを止める働きがあります。
血液の成分を調整する働きもあるので、唾液を混ぜて飲むと水分のとり過ぎを防ぐことができます。

水分は体質や生活環境(季節・運動量・年齢・基礎疾患など)によって必要な量が異なります。

 

●運動時や夏場のように汗をたくさんかく時の水分のとり方と、普段の生活は当然異なります。
●高齢者の腎臓機能低下や心不全や浮腫みやすい方は、水分摂取を制限されるのは、水分をとりすぎると腎臓や心臓に負担をかけるからです。そのような疾患の有無を大切なポイントです。

ー元氣創造養生法よりー